桜も咲き誇り、新しい出会いにワクワクするこの季節。
しかし新しい出会いに浮かれる心とは裏腹に、春は肌トラブルが発生しやすい時期でもあります。
- 春になると乾燥がひどくなる
- 顔がかゆい
- 肌が敏感になってる気がする
春になるとこんな肌の悩みに悩んでいるという方も、多いのではないでしょうか?
私も春の肌トラブルには、毎年悩んでいます。
なぜ春になると肌トラブルが増えるのか、その原因と対策についてまとめました。
春の肌トラブルの原因は?
私を含め、春に肌荒れやかゆみなどの肌トラブルに悩む人は、少なくないと思います。
春に肌トラブルが起こりやすいのは、春特有のさまざまな要因があるからです。
では一体その要因とは何なのでしょうか?
春の肌トラブルを引き起こす原因として考えられるものは、4つあります。
- 激しい気温差と乾燥
- 紫外線の増加
- 花粉などのアレルゲンなどの外部刺激
- 環境の変化やストレス
それぞれの原因について、詳しく説明していきます。
①激しい気温差と乾燥
春は三寒四温といわれる季節なだけあって、汗ばむほどの気温が高い日もあれば、コートが必要なほど気温が低い日もあります。
天気予報を見ていても毎日気温が変わるので、服装を考えるのも大変です。
朝晩と日中の温度差も激しいですよね。
さらに春は、湿度も日によって変わるのが特徴です。
気温や湿度の差が激しいと、肌がその環境にうまく対応できず、皮脂のバランスが崩れやすくなってしままいます。
皮脂のバランスが崩れると、皮膚のバリア機能が弱ってしまうことにつながります。

春よりも冬の方が乾燥しているんじゃないの?



実は春は冬よりも乾燥しやすいんだって!
春は冬よりも温度が上がることで水分が蒸発しやすくなり、冬と同じくらい空気が乾燥しやすいんです。
冬よりも春の方が肌の乾燥を感じるというのは、そのせいかもしれません。
②紫外線の増加


紫外線は夏に増えるものだと思っていませんか?
実は紫外線は、3月頃から急激に増え始めると言われています。
紫外線は日焼けしてしまうだけでなく、乾燥を引き起こす要因にもなります。
肌の奥まで届く紫外線A波(UV-A)
生活紫外線と呼ばれる紫外線A波(UV-A)は、1年の中で春が最も多いと言われています。
つまり、夏よりも春の方が多いということです。
紫外線A波(UV-A)は長時間浴び続けると、お肌のハリや弾力の元となる繊維芽細胞を破壊したり、肌のハリを保つのに必要なコラーゲンやエラスチンがダメージを受けてしまいます。
紫外線A波によって皮膚の真皮内が傷つくと、メラニンが増えてシミの原因を作ったり、ほうれい線やたるみなどお肌の老化の原因につながります。
そして何より、紫外線A波は雲や窓ガラスも通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日や家の中にも入ってきてしまうんです!
肌を赤くする紫外線B波(UV-B)
レジャー紫外線とも呼ばれる紫外線B波(UV-B)は、エネルギーがとても強く皮膚の表皮に大きなダメージを与えます。
日光浴などで肌が赤くなったりする、日焼けの主な原因は紫外線B波になります。
紫外線と聞くと、こちらの方がイメージしやすいかもしれませんね。
③花粉などのアレルゲンなどの外部刺激


春は春一番など風が強く吹く季節なので、花粉だけでなくホコリや黄砂、PM2.5などの季節性アレルゲンが空気中に蔓延しやすい季節です。
そのアレルギー反応として、かゆみや乾燥などの肌トラブルが起こります。
暖かい日などは皮脂の分泌も増え、花粉などが肌に付着しやすくなっています。
最近のご時世でマスクを着用していますよね?
実はその刺激が肌への刺激となっている場合も!
気温の上昇によりマスク内で肌が蒸れてしまうと、ニキビの原因となるアクネ菌が発生しやすくなります。
またマスクによる“摩擦”や“蒸れ”は、たるみや毛穴の詰まりや開きの原因にもなります。
④環境の変化やストレス
春は新生活が始まる季節です。
新学期や就職、異動、引っ越しなど、さまざまな変化がある季節でもあります。
たとえば就職で初めての一人暮らしなんかは、ダブルでの環境の変化になりますよね。
そうすると自覚があってもなくても、ストレスになってしまっていることも。
ストレスや緊張を感じると、無意識のうちに気持ちを落ち着かせようと肌や髪を触ってしまっていることはありませんか?
その刺激が肌への刺激となり、肌のバリア機能の低下につながってしまうことになります。
春の肌トラブルへの対策は?
春の肌トラブルの原因について説明してきましたが、対策はどうすればいいのでしょうか?
対策を6つご紹介します。
- 保湿をしっかりする
- クレンジングと洗顔方法を見直す
- 紫外線ケアを徹底する
- ストレスや生活の乱れに注意する
- バランスの取れた食事と十分な睡眠をとる
- 花粉・アレルゲン対策をする
①保湿をしっかりする
春の乾燥からくる肌トラブルには、なんといっても保湿が重要です。
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分は、保湿効果が期待されます。
いつもより保湿を重視したスキンケアに切り替えるのも、オススメです。
デパコスもいいけれど、薬局などでも手に入るプチプラの化粧水にも保湿力が高いものはたくさん売っています。


②クレンジングと洗顔方法を見直す
春の肌は皮脂のコントロールが難しいので、ただ優しく洗顔というだけでは対策が不十分です。
W洗顔不要のクレンジングバームではなく、油性の汚れ(化粧品など)は“クレンジング”で、花粉やホコリなどの水性の汚れは“洗顔料”で落とすW洗顔がオススメです。
洗顔を行う順番は、Tゾーン→Uゾーン→目元・口元の皮脂の多い順で行いましょう。
Tゾーンは皮脂が多いので丁寧に、目の周りなどのデリケートな部分は専用のリムーバーで落とすのもオススメです。
熱いお湯は肌を乾燥させてしまうので、冷たい水の方が刺激になりにくいです。
フェイスライン・小鼻の脇・口角などは洗い残してしまいがちなので、すすぎをしっかりするようにしましょう。
③紫外線ケアを徹底する
皆さんご存知の通り、美肌の大敵である紫外線。
日焼け止めや帽子、日傘などを活用して紫外線から肌を守ることが大切です。
紫外線A波は曇りの日や家の中でも入ってくるので、外に出ない日も紫外線対策をしましょう。
日焼け止め効果のある下地やBBクリームなどを、日焼け止めと併用すると紫外線防止効果が高まります。
2〜3時間おきに塗り直して、日焼け止めの効果を保つことも重要になります。
それぞれの生活に合う日焼け止めを選ぶことを、オススメします。
④ストレスや生活の乱れに注意する
新生活によるストレスは、防ごうと思って防げるものでもありません。
しかしそのストレスをほったらかしにせず、ストレスの解消法を見つけることが大切です。
- ウォーキングなどの軽い運動
- 半身浴でスッキリ
- リラックスした時間をもつ
休日には自分の好きなことや落ち着くことをして、自分を甘やかしてみてもいいと思います。
⑤バランスの取れた食事と十分な睡眠をとる
食生活の乱れと睡眠不足は、肌トラブルの原因になります。
美肌成分として有名なビタミンA・C・Eはもちろん、皮膚の健康を維持するビタミンB、肌のターンオーバーを整えるビタミンB6などしっかり摂っておきたいものです。
「ま(豆類)・ご(ごま)・わ(海藻類)・や(野菜)・さ(魚類)・し(キノコ類)・い(芋類)」を意識すると、バランスの取れた食事にしやすいです。
毎回作るのは大変なので、作り置きなどを活用してみてもいいかもしれません。
⑥花粉・アレルゲン対策をする
花粉・アレルゲン対策に一番有効なのは、「できるだけ接触しないこと」です。
天気予報で花粉や黄砂・PM2.5などが多いという日は、なるべく外出を控えるのがいいかもしれません。
仕事などで外出を避けられない日は、マスクや帽子などで少しでも肌に付着するのを防ぐのがいいと思います。
花粉やPM2.5などから肌を守ってくれて、紫外線対策もできるBBクリームもオススメです。


帰宅した際には、なるべく早くクレンジングと洗顔をして肌についた花粉などを落とすようにしましょう。
まとめ
春はさまざまな変化が起こる季節です。
心身ともに健康を心がけることで、肌トラブルを防ぐこともできるかもしれません。
ですが、個人で対策できることには限界があります。
肌荒れやひどい炎症が続いていたり、日に日に悪化している場合などは、皮膚科を受診するようにしましょう。
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